キーボードの解説

一台目と二台目
Windowsはマウスによってほとんどの操作ができますが、文書作成をはじめメールやインターネット、チャットなどでもキーボードの使用は避けられません。
趣味でPCを使う場合にキーボードにこだわる人もいますが、仕事などで長時間使う人ほどキーボード選びにはこだわって欲しいものです。特に長時間にわたって高速入力する場合キーボードによってその快適さはずっと変わってきます。
PCの快適さは性能ばかりに目が行きがちです。。PCの性能はいいに越したことはないが、やはりモニタ、マウス、キーボードの入出力装置も重視すべきでしょう。
キーボードはPC購入時の付属品で済ませてしまうことが多いですが、打ちやすいほうが快適であるし、疲れにくく、入力速度も上がります。しかし、打ちやすいキーボードといっても好みもあるしどんな点に気をつければよいかは難しいのでまずその辺りについて。
キーボードの特徴
キーボードの個々の差は、キータッチ、キーストローク、キーピッチ、キー配列、キートップの形状、キートップの並びによって決まります。
キータッチとは、キーを押したときの感触です。これは、好みにもよりますが硬いものや引っかかるものはよくありません。クリック感というものがあるものとないものに分けられます。キータッチの感触で詳しく解説します。

ラバードーム
キータッチと呼べるかわかりませんが、これに分類できそうなものに底打ち感があります。これは、キーボードを打ち切った後の最後のカツンという感触のことです。メンブレンタイプ(後述)は、ゴムを使用しているためにぐにゃりという不明確な底打ち感が倦厭されていましたが、最近はこれが改善されたものが多くあります。
キーストロークとは、キーを押したときに底までいく深さです。4mm程度がよいといわれている。ノートPCは浅いです。浅い方が、疲れにくいと思いがちですが、あまり浅いと底を打ったときに指に負荷がかかってしまうためにある程度の深さがあるほうがいいのです。高速入力にはやっぱりノートのような浅いタイプの方がいいように思います。
キーピッチとは、キーとキーの中心間の距離で、広い方が打ちやすくミスが少ないが、キー入力に慣れている人は近い方が指の移動距離が短くなるため速く打てます。
キーの配列とは、日本語112キーボードや英語106キーボードというように、キーの数にも関係していて、ShiftキーやCtrlキー、ファンクションキー(F1〜F12キー)の場所などの並びのことです。自分の使いやすい物を選ぶとよいでしょう。省スペースタイプはテンキー(数字入力用のキー)やファンクションキーがないものがあります。個人的にはテンキーあり、スペースキーが長くて、Enterキーが大きいものがよろしいかと思います。Windowsキーは大体2つついてますが、一つないしついていないものがすっきりしていていいと思います。
キートップの形状とは、キーの頭の部分の形状のことで最近のキーボードは頭のくぼんだ「シリンドリカル」という形状になっています。そんなに気にする点ではないかもしれません。

ステップ

ステップスカルプチャー
キートップの並びとは、キーが平面状に並ぶのではなく、打ちやすいように階段状になっていたりするものです。ただ単に階段状になっているものを「ステップ」と呼び、内側に向いてカーブしているものを「ステップスカルプチャー」と呼んでいます。キーボードを真横から水平にして見るとその違いがよくわかります。
キーボードの種類

メンブレンタイプ
キーボードには大きく分けて二つのタイプが存在します。一般に広く普及していて安価、PC購入時の付属品である「メンブレン」、一昔前まで一般的だった「メカニカル」です。
メンブレンは、樹脂のシートにパターン(配線)と接点を印刷したような構造になっていて、三枚のシートを組み合わせて使います。一枚のシートに穴がキーの分だけ開いていて、接点のある二枚のシートを両側から挟んだ状態になるようにし、圧力がかかると、柔らかいシートの小さな変形によって接点同士が接することで通電し、スイッチが入るようになっています。

メンブレンのシート
シートを組み合わせているだけで、一枚のシートにすべてのキーの接点を設定できるため、コストを抑えられ、安価です。
メカニカルは、キーそれぞれが独立したスイッチになっており、構造はメンブレンよりも複雑です。構造が複雑であるが、それだけキーボードとしての質は高く値段も高い。耐久性がメンブレンよりあります。メンブレンタイプでも最近はよいものがありますが、まだまだ高級なメカニカルタイプを好む人が多くいます。
キータッチの感触
キーを打ったときにカチッという感触があるのが「クリックタイプ」で、それがないのが「ノンクリックタイプ」です。クリックタイプは入力されたときに感触が伝わってくるので、使いやすく、感触も心地よいが、音が出るタイプが多く、うるさいと周りから苦情が出るかもしれません。ノンクリックタイプは音はなく押下圧が軽い場合が多いです。

ラバードーム
これらの感触を生むものは「アクチュエーター」という、キー内部の構造にあります。よく、メンブレンはノンクリックでメカニカルはクリックだと勘違いされるが、そうではありません。メンブレンでも工夫してクリック感を生んでいるものもあるし、逆にメカニカルでもクリック感のないものもあります。
アクチュエーターは、多くは「ラバードーム」か「機械バネ」を使用しています。メンブレンの場合、前者のラバードームを使用していてメカニカルの場合は機械バネを使用している場合が多いです。

機械バネではありません
ラバードームはおわん型のゴムで、キーを押したときに、へこむことでスイッチの入った感触を生んでいます。ゴム製のためおきたときにやわらかい感触があるため、あまり使い心地がいいとはいえません。また、ゴムだから使っているうちに感触が悪くなってくることがありす。最近は、この問題を改善するために、底打ちする前にゴムではなくてプラスチックがつっかえ棒の役割をして明確な底打ち感を実現しているものがあります。メンブレンタイプでこの形式のものは人気があります。
機械バネは、バネを使ったもので、カチッとしたクリック感を生んだり、重さも変えられるのでよい製品が多いです。メンブレンと組み合わせることにより低価格でよい感触を得ているキーボードもあります。
東プレRealForce
東プレ株式会社の「RealForce 106」というキーボードは、「静電容量無接点方式」を採用しています。静電容量とは二つの電極間に電流を流したときに静電気のようにたまる電気で、このキーボードのスイッチにあるバネ(コニックリング)がこの電極の働きをしています。静電容量をキーを押すことにより変化させ、この変化を読み取ってスイッチをオンにするため、メカニカルやメンブレンのように接点がないのが特徴です。接点がないため、キータッチは非常に軽く、音も静かで、耐久性もあります。価格は約15000円と高めであるが、その性能ゆえに人気があります。
一度は購入してみたい一枚です。値段は同様に高いですが、HappyHackingキーボードもこの方式を利用したモデルがあります。
PCへの接続方法

左がPS/2、右がUSB
キーボードをPCに接続するとき、USBとPS/2という二つの接続方式があります。PS/2は昔からある規格で、接続は電源投入前にする必要があります。古いタイプのOSなどではPS/2ではないと動かないこともあるため、一つはPS/2接続のキーボード持っていた方がいいかもしれませんね。抜き差ししない人は、マザーボードには標準でついているし、USBの空きポートを埋めないためにもPS/2で十分でしょう。
USBは周辺機器の接続によく用いられますが、最近はマウスやキーボードの接続に使われるようになっています。今後はPS/2は消え、こちらに統一されるかもしれません。USBならWindows起動時に自由にプラグを抜き差しできるという利点があります。キーボードにマウス用にUSBポートが付いているものもあります。そういった場合は、あまりUSBポート数を気にしなくていいですね。USBタイプのキーボードでもPS/2変換プラグが初めからついてるものも結構あるのでそれを選んで買うのが一番賢いかもしれません。
